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私が面打ちを始めたきっかけは、高校卒業後、家業を継ぐために上京、床屋の学校に入りそのまま就職。しかし、父親の急死で52年に帰郷、さそわれるままに翌年、地元に伝わる郷土芸能湯本鬼剣舞のメンバーとなった。当時使用していた鬼面は紙製だったので、なんとか木彫りの面が欲しくなり、仲間と面作りを始めたのが最初です。それ以来20数年間コツコツ床屋の仕事の合間を見てはノミをふるっています。今では指に大きなノミダコができて本業の床屋の仕事に支障をきたすありさまです。 |
色は四色あって、八人で踊る時は白面を一人がつけ、他は青面・赤面・黒面をつける。四色は陰陽五行説により四季や方位を表すとともに、仏教の如来化身・五大明王を象徴している。
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紙製の面を手本に3ヶ月くらいかかって完成しました。
白面第一作面(S53年) 岩崎鬼剣舞大師匠・初代小田島昌悦氏の白面を手本に作りました。
荒彫りしているときが一番楽しい。 しかし、最後の仕上げ彫りが大変苦しい。自分の才能の無さを痛感する時である。
下地塗りまでいくとほっとする。
真鍮板を目の形に切り取り先の丸い金槌でたたきます。
面打ちの道具
面打ちの道具箱 |
木取り(材料は桐を使用) |
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荒彫り |
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仕上げ彫り | ||
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胡粉下地塗り |
サンドペーパーをかけて下地塗り完成 | |
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上塗り |
目型を入れ彩色して完成 |