湯本鬼剣舞の歩み
昭和四十年代初頭、湯本温泉では戦後の地域づくりに一時代を画した青年会が解散し、新しい若者の集いの場づくりが模索されていたのでした。
ちょうどその頃の湯本温泉は、湯治場としての温泉から観光地としての温泉への脱皮をめざして活況を呈していました。何かを作り出すエネルギーが沸々していた湯本に帰郷し家業に就いた若者(後継者)たちは、一様に湯本温泉を観光地にと燃えていました。
自分たちが集い汗し切磋琢磨した中から新しい観光資源の誕生をテーマに仲間づくりがなされその若者たちが出会ったのが当時湯本中学校で全校生徒に鬼剣舞を教えておられた故伊藤龍夫先生でした。
発足メンバー10人での愛好会のスタートである。稽古は閉店後の午後9時から夜半までの毎日行われました。
それからのち鬼剣舞愛好会が北上和賀の里に脈々と伝わる鬼剣舞の祖・岩崎鬼剣舞に師事したのは昭和四十三年のことでした。「厳しい修行に耐えられるなら・・・」と指導に当たったのは岩崎鬼剣舞師匠の庭元・故和田喜兵衛、故小田島昌悦、故和田房吉であり、和田義喜、故千田金一であります。
以来、後継者が次々と誕生し引き継がれて昭和五十四年岩崎鬼剣舞より「印可之証」、昭和六十三年「念仏剣舞秘伝書」を伝授され一人前の「湯本鬼剣舞」に成長しました。
昭和43年9月学区民運動会で初公演
平成3年9月
湯本温泉神社祭り奉納と門付け
昭和43年9月 | 学区民運動会で初公演 |
「印可之証」と
昭和58年8月
平成元年11月 |
44年9月 | 温泉神社奉納、門付け(以後毎年) | |
45年9月 | 岩手国体ボート大会歓迎式公演 | |
50年11月 | 町芸術文化際舞台部門出演(以後毎年) | |
54年1月 | 岩崎鬼剣舞より「印可之証」授与 | |
創立10周年式典 | ||
54年9月 | 岩手県文化財愛護の集い湯田大会公演 | |
56年3月 | 「湯本鬼剣舞愛好会」を「湯本鬼剣舞」と改称、囃子方完成 | |
57年5月 | 錦秋湖湖水祭り公演(以後毎年) | |
58年8月 | 北上みちのく芸能まつり初参加(以後毎年) | |
9月 | 湯本鬼剣舞スポーツ少年団結成 | |
61年7月 | 湯本温泉丑まつり鬼剣舞大会 | |
63年2月 | 湯本鬼剣舞保存会結成 | |
3月 | 岩崎鬼剣舞より「念仏剣舞秘伝書」伝授 | |
創立20周年式典 | ||
平成元年11月 | フランスジャパンウィーク公演(マルセイユ市) | |
2年1月 | 湯本地区どんと祭公演(以後毎年) | |
2月 | 湯ノ沢雪祭り出演 | |
12月 | 平成2年度湯田町顕彰受賞 | |
師匠会発足 | ||
4年2月 | 第1回ゆだ雪まつり出演(以後毎年) | |
5月 | 湯田町無形民俗文化財指定 | |
5年10月 | 湯本鬼剣舞スポーツ少年団10周年式典 | |
6年10月 | 「鬼・祭・芸」日立公演 | |
9年7月 | 北上「鬼の館」公演 | |
11年7月 | バリ・アートフェスティバル公演(バリ島) | |
15年11月 | 湯本鬼剣舞少年団20周年 | |
昭和61年7月 丑祭り鬼剣舞大会 |
平成2年1月 どんと祭 |
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平成5年10月 湯本鬼剣舞スポーツ少年団10周年式典 |
平成6年10月 日立公演 |
平成11年7月 バリ・アートフェスティバル公演 |
![]() 平成13年11月 町民芸術文化祭 |
平成13年12月 湯本鬼剣舞笠越し(踊りおさめ) |
ゆだ雪まつり |
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