1.由来

 伝承される秘伝書によれば、大宝年間(701−704)に修験の祖・役の行者小角が念仏を広めるために、念仏を唱えながら踊ったのが始まりとも(「念仏根元秘書」)、大同年間(806−810)に羽黒山の法印・善行院が荒沢鬼渡大明神で悪霊退散・衆生済度の念仏踊として伝えられたのが始まりとも言う(「念仏剣舞伝」)。
和賀地方への伝播時期は不明ながら、その後、康平(1058〜1065)の頃に、安倍頼時の子・黒沢尻五郎正任がこの踊りを好み、将兵に出陣・凱旋の際に踊らせたのが広く世に伝わったと言う。また、享保17年(1732)の「念仏剣舞由来録」の巻末には、「言博」として、延文5年(1360)岩崎城に於いて、城主岩崎弥十郎が主君和賀政義を城に招き、剣舞を踊らせたところ、政義は大いに喜んで、笹リンドウの紋の使用を許可したと記している。

 

 

 

 

 

 

 

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